- 2023/11/02 掲載
米超党派議員が中国警戒、オープンソース半導体技術 政権に圧力
[サンフランシスコ 2日 ロイター] - オープンソースの半導体設計技術「RISC─V(リスクファイブ)」の利用が中国で高まっていることへの警戒感が米議会で広がっている。このほど超党派の議員がバイデン政権にこの問題の対応を質す書簡を送った。
リスクファイブは、アームやインテルの独自技術に対抗するもの。米国企業ではクアルコムやアルファベット傘下のグーグルなどがリスクファイブ技術に取り組んでいるが、中国企業の間でも利用が広がっている。
ロイターは先月、少なくとも4人の有力議員が、中国で利用が広がるリスクファイブが米国の国家安全保障上の脅威になり得るとみていると報じた。
このような認識がさらに共有され、議員グループは民主党議員5人を含む18人に拡大。バイデン政権に、中国が「リスクファイブ技術の覇権を獲得し活用する」ことを阻止する方策を問う書簡を送った。
書簡では、現行の対中規制をリスクファイブにどのように適用するかも質問。「リスクファイブに関するオープンソースの協力は、米半導体産業の進歩と発展に多大な利益をもたらすことが期待される。ただそれは、中国の技術目標や地政学的利益を支援するのではなく、技術向上のみを目的に協力する場合にのみ可能である」としている。
商務省の報道官は、レモンド長官が書簡を受け取ったとし適切なルートを通じて返答すると述べた。
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