- 2023/11/06 掲載
常に新しいデータ入る、毎回会合で判断前進の可能性=植田日銀総裁
[名古屋市 6日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は6日、年内に2%物価目標の実現が見通せる状況になる蓋然性を問われ、見極めるための新しいデータや情報は常に入ってくるとして、「どの会合でも何らかの判断を前の会合に比べて進める可能性はある」と述べ、明確な時期には言及しなかった。マイナス金利解除やイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)撤廃の順序についても「その時点で決めたい」とするにとどめた。
名古屋市での金融経済懇談会後の記者会見で述べた。植田総裁は、物価目標の実現が見通せるまではYCCの枠組みとマイナス金利を維持すると改めて強調した。
10月31日の金融政策決定会合後の定例会見では、物価目標や賃金・物価の好循環を巡り「ある程度以上のところに来てほしいという、閾値みたいなところにまだ達してない」と述べていた。6日の会見では、閾値として明確な数値を設定しているわけではなく「物価と賃金の好循環が自分の力で回り始めたと確認できるかどうかだ」と話した。
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