- 2023/11/06 掲載
DBS第3四半期純利益が18%増、金利収入と手数料で
[シンガポール 6日 ロイター] - シンガポールの銀行最大手DBSグループが6日発表した2023年第3・四半期(7―9月)決算の純利益は前年同期比18%増の26億3000万シンガポールドル(19億4000万米ドル)だった。LSEG集計の市場予想(アナリスト4人が回答)の25億シンガポールドルを上回った。堅調な金利収入に加え、手数料の伸びが好業績をもたらした。
前年同期の純利益は22億4000万シンガポールドルにとどまっていた。
同グループは23年12月期純利益が過去最高を更新するとの見通しを公表済み。24年の純利益予想を巡ってグプタ最高経営責任者(CEO)は6日の決算発表資料の中で「23年の記録的な水準を維持する見通し」と表明した。純金利収入(NII)に加え、富裕層向けビジネスとカード事業に伴う手数料収入について、23年とほぼ同水準を見込んでいるためという。
またグプタ氏は声明の中でバランスシートにも言及。潤沢な手元流動性や十分な引き当て、健全な自己資本比率が「マクロ経済の先行き不透明に対し強力な緩衝材になるだろう」と自信を示した。
DBSでは今年、システム障害が数回起きた。このためシンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)から先週、デジタルバンキング・サービスの強化に集中するため、新規事業の買収や絶対必要というわけでもないIT仕様の変更を6カ月間禁止されたばかり。グプタ氏は6日の声明の中で「包括的な一連の措置」を実行すると述べた。
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