- 2023/11/06 掲載
2%達成、年内判断に慎重姿勢=「今年はもう2カ月弱」―植田日銀総裁
日銀の植田和男総裁は6日、名古屋市で記者会見し、2%物価上昇目標の達成を判断できる時期について「どの会合でも何らかの判断を進める可能性はある」と述べた。ただ、年内の判断には「今年はもう2カ月弱になってしまった」と慎重な見方を示唆した。
植田氏は、2%の持続的・安定的な目標達成には、賃金と物価の好循環が実現し、それを支える総需要が力強く推移することが必要だと説明。目標達成の確度は「多少上がってきている」と強調した。2026年度の物価見通しを初めて公表する来年4月会合まで判断を留保する可能性には「24年度、25年度の姿が強い確度を持って確認できれば、26年度を発表しなくても判断するケースもある」との考えを示した。
【時事通信社】 〔写真説明〕記者の質問に答える日銀の植田和男総裁=6日午後、名古屋市中区(代表撮影)
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