• 2023/11/16 掲載

欧州債券流動性にヘッジファンドが貢献、中銀の存在感後退で

ロイター

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[15日 ロイター] - 欧州債券市場では、買い手として欧州中央銀行(ECB)やイングランド銀行(BOE)の存在感が薄れた分、ヘッジファンドがその穴を埋める形で流動性拡大に貢献している──。幾つかの有力発行体が15日、こうした見方を示した。

ECBは昨年、物価高騰に伴って金融緩和の巻き戻しを迫られた結果、債券買い入れ規模を大幅に縮小。BOEも保有国債売却に動いている。

一方でコロナ禍やロシアのウクライナ侵攻後のエネルギーショックに欧州各国が対応する形で国債発行が増加する状況において、市場では果たして誰が中銀に代わる買い手になるのかが重要な問題になってきた。

こうした中でドイツ債務管理庁の取引・発行責任者トーマス・ワインバーグ氏は、欧州金融市場協会(AFME)のパネル討論会で「ヘッジファンドの活動が増える光景を目にしている。債券市場に参入する理由が何であれ、それはECBの購入を代替するか、上回ることになるかもしれない」と語った。

ワインバーグ氏によると、ドイツの証券取引でヘッジファンドの売買は約4割を占めているという。

世界金融危機の後、銀行が債券投資により慎重になるよう求める規制が導入されたことも、債券市場でヘッジファンドの活動余地が広がった要因だとの声も聞かれる。

英債務管理庁のロバート・スティーマン長官は、ヘッジファンドは銀行が去ったスペースに入り込んで流動性を確保しており、つまり売買が容易になっていると指摘した。

ただスペイン財務省の高官は「市場参加の度合いが過剰になれば、問題を引き起こす恐れがある」と述べ、警戒する必要があると訴えた。

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