- 2023/11/18 掲載
英中銀、政策金利を当面制約的に維持が必要=ラムスデン副総裁
[ロンドン 17日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のラムスデン副総裁は17日、英経済の供給の健全性が低いことを背景に、政策金利を当面の間は制約的な状態に維持する必要があるとの見方を強めたと言及した。
ラムスデン氏は金融市場の政策金利の予想は英経済の供給能力を英中銀よりも肯定的に捉えているようだとけん制した。
経済の供給には労働者の供給能力や貿易の状況などが含まれており、疫病の世界的大流行や金融危機、政府の政策などで損なわれるとインフレを引き起こす前に経済の成長スピードが制限される。
ラムスデン氏は講演後の質疑応答で「労働市場の逼迫は需要の伸びと供給のわずかな伸びによって抑制されており、それは金融政策と因果関係がある」とした上で、「供給の弱さは英国の本当の特徴だと考えている」と言及した。
英中銀の政策決定者らはしばらくの間、政策金利を制約的に保つ必要性を繰り返し強調してきた。これに対し、金融市場は英中銀が2024年半ばまでに政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、24年末までにさらに2回利下げすることをほぼ織り込んでいる。
ラムスデン氏は、金融市場が平均すると英中銀の見方に比べて迅速な成長、より遅いインフレ、より低い失業率を予想していると指摘。その上で「私は金融政策に対して引き続き注意深く、かつ責任を持ってアプローチする」と訴えた。
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