- 2023/11/18 掲載
ECBは準備金に支払う金利の引き下げを=独連銀総裁
ECBはこれまでに、来年春に実施する枠組みの見直しが、そのような議論をするのにより適したタイミングだと主張している。
民間銀行は現在、特定の顧客預金の1%をECBに準備金として預け入れることが義務付けられており、これらへの利息は付いていない。他に預け入れている準備金に対しては4%の金利を付けている。
ナーゲル氏は余剰の準備金に対して手厚い金利を受ける民間銀行は預入額を増やす傾向にあると指摘。このような動きは、金融引き締めを通じてインフレを抑制しようとするECBの取り組みを阻害すると主張した。
ナーゲル氏は最低準備率については「現時点で金融政策の効率性を高めるための緩やかな引き上げを否定する理由はない」とし、「通貨ユーロの発足から13年間は最低準備率が2%だったことを思い起こしてほしい」と述べた。
最低準備率の2%への引き上げは、ECBの政策立案者が議論している数値の下限となっている。ECB理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は10%を提唱している。
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