- 2023/11/18 掲載
8期ぶり黒字確保に手応え=商品力向上で安定収益を―三陽商会社長
アパレル大手三陽商会の大江伸治社長は17日までに時事通信のインタビューに応じ、2023年8月中間連結純損益が中間決算としては8期ぶりに黒字転換したことについて「商品力が上がり、全体の収益構造が良くなっている」と強調した。2015年の英高級ブランド「バーバリー」のライセンス契約終了とコロナ禍で厳しい経営環境が続いたが、復活への手応えを示した格好だ。
三陽商会は「ポール・スチュアート」などを展開している。バーバリーのライセンス契約終了後、決算期変更前の16年12月期から通期では6期連続で赤字が続いていたが、23年2月期に黒字転換。今中間決算も純損益が7億円の黒字を確保した。大江氏は秋冬商品に依存した決算構造だったが、アウターを中心に春夏商品で黒字を確保できたとし、「非常に大きな進捗(しんちょく)だ」と話した。
同社は商品力強化のため、21年に全社横断プロジェクトとして商品開発委員会を設置。昨年から商品を本格展開している。大江氏は「商品力がないとトップランナーになれない。トレンドを追いかけるのではなく、先取りするような開発を進める」と述べた。
【時事通信社】
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