• 2023/11/18 掲載

FRB当局者、忍耐強く待つ姿勢示唆 インフレ鈍化の確信必要

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Ann Saphir Michael S. Derby

[17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)当局者は、12月の次回連邦公開市場委員会(FOMC)まであと1カ月弱となる中、忍耐強く待つという姿勢を示した。インフレが冷え込んでいることを示す一段の証拠が得られるまで政策金利を据え置く意向に収束しているようだ。

サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は17日、経済や見通しを巡る不確実性を踏まえ、FRBには「待つことへの大胆さが」必要とし、金融政策は緩やかな調整にとどめるべきという認識を示した。

独フランクフルトでの講演で「リスクは高く、状況は不透明な時期にあるようにみえる」と指摘。「不確実性が高く、目標に対するリスクがより均衡している状況では漸進主義を取るべき」とし、「忍耐、慎重な調整、継続的な再評価がより良い結果をもたらすという考えを堅持する必要がある」と語った。

また、ボストン地区連銀のコリンズ総裁も17日、CNBCのインタビューで「妥当な時間内にインフレ率を(目標とする)2%に戻すためには、忍耐強く、断固とした態度で臨まなくてはならない」と指摘。さらに「われわれは忍耐強くなれる状況にある」とし、「重要なことは現在の軌道を堅持する必要があるかどうかだ。これまでに講じた取り組みが経済に影響を及ぼしていることを確認している」と述べた。

来週21日には10月31日─11月1日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が発表される予定。米債利回りの上昇がFRBによる金利据え置きの決定にどの程度影響したかが明らかになるとみられている。

コリンズ総裁は、最近の債券利回り低下については直接言及しなかったものの、FRBが目指す「秩序ある減速と一致する特定の制限性を示す証拠が見られる」と述べた。

シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は17日、FRBはインフレ率を目標とする2%に戻すためにあらゆる必要な措置を実施するが、住宅価格の上昇圧力が予想通りに緩和すれば、目標達成に向けた軌道にすでに乗っているとの考えを示した。

また、クリーブランド地区連銀のメスター総裁は16日、インフレ率が中銀目標の2%に戻りつつあることを示す一段の証拠を確認する必要があると言及。またインフレがどのように進展するかを観察する上で政策は「最適な」状況にあるとした。

次回12月12─13日のFOMCでは新たな経済・金利見通しが発表される予定。

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