- 2023/11/20 掲載
イーライリリー、独で23億ユーロ投資し初の生産拠点建設へ 肥満治療薬増産
[ベルリン 17日 ロイター] - 米医薬品大手イーライリリーは17日、ドイツ西部ラインラント・プファルツ州のアルツァイに23億ユーロ(25億ドル)を投じて同国で初の工場を建設すると発表した。
今回の投資で「マンジャロ」や「トルリシティ」などの2型糖尿病と肥満症の治療薬、それらの注射用ペンなどを増産する。
新拠点はエンジニア、技術者、科学者などの熟練労働者最大1000人の雇用を生み出すという。
同社は声明で「2027年の新工場稼働後はイーライリリーのインクレチン(消化管ホルモンの総称)の供給強化にドイツの従業員が重要な役割を果たす」と表明した。マンジャロなどのインクレチンは食欲を抑えてインスリンの分泌を促す消化管ホルモンと同じような作用をする。
これまで適応外で体重を減少させるために使用されていたマンジャロは今月、米国で減量目的での使用が追加で承認された。同薬は欧州連合(EU)でも減量目的での使用が承認される見通し。
イーライリリーとデンマークの製薬大手ノボノルディスクは、世界の市場規模が将来的に1000億ドルに達すると推計される肥満症治療薬の販売競争で首位を争っている。ノボは生産が需要に追い付いていないとし、イーライリリーも供給上の制約があることを認めている。
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