- 2024/05/09 掲載
バランスシート圧縮減速、市場のストレスを軽減=米NY連銀高官
[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀高官で金融政策を担うロベルト・ペルリ氏は8日の講演で、米連邦準備理事会(FRB)がバランスシートの圧縮ペースを減速させると発表したことについて、市場にストレスを与える可能性を減らすとの見方を示した。
FRBは1日、バランスシートの圧縮ペース減速を発表。6月1日から月間で最大600億ドルの米国債の縮小ペースを250億ドルに引き下げる。
ペルリ氏は、バランスシートを市場にストレスを与えることなくどこまで圧縮できるのか、多くの不確定要素に直面する中で「重要かつ慎重な一歩」と述べた。
バランスシートの最終的な規模については、まだ分からないとした。最近発表されたニューヨーク連銀の報告書では、現在の7兆5000億ドル程度から、6兆─6兆5000億ドルに減少する可能性が示唆されている。
ペルリ氏は、量的引き締め(QT)の終了が必要になるほどに流動性が引き締まっているのかどうかを判断する材料を例示。フェデラルファンド市場での国内銀行の活動、銀行間決済のタイミング、オーバードラフトの金額、準備残高の金利を上回るレートで取引されるレポの割合などを挙げた。
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