英アーム4－6月期売上高・利益見通しは弱気、通期予想示さず

[７日 ロイター] - ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アームが７日発表した第１・四半期（４－６月）の売上高・利益見通しは市場予想に比べて弱気な内容だった。

売上高は１０億－１１億ドルで、中心値はアナリスト予想平均の１１億ドルに届かない見込み。調整後１株利益は、アナリスト予想平均の０．４２ドルより低い０．３０－０．３８ドルとしている。

レネ・ハース最高経営責任者（ＣＥＯ）はロイターに、見通しが予想を下回る理由として、第１・四半期中に大型のライセンス契約がまとまらない可能性がある点を挙げた。

今後は、トランプ米大統領の関税措置に起因する経済の不透明感がスマートフォンやノートパソコンなどの売れ行きに悪影響を及ぼす懸念も出ている。

ハース氏によると、アームはそうしたデバイスの販売と連動する形のロイヤルティー収入への依存度が高まっており、先行きの需要動向を予測するのが困難なため、４月からの２０２６年度通期の見通しは明らかにしなかった。

第４・四半期（１－３月）売上高は１２億４０００万ドル、調整後１株利益は０．５５ドルで、いずれもアナリスト予想を超えた。