独コメルツ銀、第1四半期利益が予想上回る　15日の株主総会控え

[フランクフルト ９日 ロイター] - イタリアの銀行ウニクレディトによる買収攻勢をかわし続けている独コメルツ銀行は９日、第１・四半期の純利益が前年同期比約１２％増の８億３４００万ユーロ（９億３６００万ドル）になったと発表した。自行によるコンセンサス予想の６億９８００万ユーロを上回った。

金利・手数料収入が予想を上回る一方、貸倒引当金が予想を下回ったことが寄与した。

コメルツ銀経営陣は１５日に行われる年次株主総会で、独立性を維持する戦略への支持を求める考えだ。

同行のベッティーナ・オルロップ最高経営責任者（ＣＥＯ）は発表文で、今回の決算は「経済的に厳しい時期でも成長できる」ことを示していると述べた。

ウニクレディトはドイツ政府に次ぐコメルツ銀の第２位株主。昨年、大幅に株式を取得し、買収意欲を示し始めた。