- 2025/05/12 掲載
マツダ、今期業績予想の開示見送り 米関税で合理的な算出困難
Maki Shiraki
[東京 12日 ロイター] - マツダは12日、2026年3月期の連結業績予想は「未定」として開示を見送った。米国政府の関税政策などにより、現時点で合理的な算出が困難なため。第1四半期決算時に政策動向や影響を精査の上、状況を更新するとしている。
IBESがまとめたアナリスト16人による今期営業利益予想の平均値は1614億円となっている。
関税の影響を最小化するため、部門横断型のチームを立ち上げて対応に当たっている。各工場は現在、計画通りに稼働しており、安定操業に向けてグローバルでの販売機会を検討し、最適化を図る。コスト低減に向けて優先順位の見直しなど全社的な取り組みも加速している。
併せて発表した25年3月期の連結決算では、営業利益が前の年に比べ25.7%減の1861億円だった。販売奨励金に加え、原材料費や物流費の高騰が利益を押し下げた。
前期の世界販売台数は同5%増の130万3000台で、このうち北米は同20%増の61万7000台と過去最高だった。
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