- 2025/05/12 掲載
シャープ、26年8月までに亀山第2工場を鴻海に譲渡 今期26%減益予想
[東京 12日 ロイター] - シャープは12日、2025年1-3月期に特別損失487億円を計上したと発表した。液晶パネルを生産する亀山工場(三重県亀山市)のうち第2工場を26年8月までに親会社である台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業に譲渡することも発表した。
25年3月期に計上した特別損失は累計840億円になった。連結純損益は、これまでに実施した液晶パネル工場の土地や建物の売却などで特損をカバーし、360億円の黒字(前年は1499億円の赤字)だった。営業損益は円安もあって273億円の黒字(同203億円の赤字)だった。いずれも3年ぶりに黒字化した。
26年3月期の連結営業利益は前年比26.8%減の200億円、純利益は同72.3%減の100億円と見込んだ。
同日発表した中期経営計画(25-27年度)では、デバイス事業への投資比率を大幅に引き下げ、ブランド事業にこれまでの2倍以上の成長資金を投下し、競争力強化を推進するとした。
同社はこの他、既に液晶パネル工場関連の土地・建物をソフトバンクに売却。カメラモジュールやレーザー事業、半導体事業についても鴻海子会社と譲渡契約を締結している。
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