- 2025/05/21 掲載
ローブ氏のサード・ポイント・インベスターズ・リミテッド、買収で持ち株会社に
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米ヘッジファンド運営会社サード・ポイントを率いる著名投資家ダニエル・ローブ氏は21日、自身が所有するロンドン上場の投資会社サード・ポイント・インベスターズ・リミテッド(TPIL)を保険持ち株会社に転換すると発表した。
TPILを巡っては、ヘッジファンド運営会社サード・ポイントに比べてバリュエーションが見劣りするとの批判が投資家から出ていた。
TPILは、ローブ氏が昨年立ち上げた生命年金再保険会社マリブ・ライフ・リインシュアランスSPCを買収する。TPILは、投資家が公開市場よりも有利な価格で株式を取得できる公開買い付けを検討している。
TPILは投資家からの資金を集めてマスターファンドに投資する「フィーダーファンド」として知られ、個人投資家にヘッジファンド投資を体験してもらう目的で設立された。サード・ポイントの旗艦ヘッジファンド「オフショア」に5億ドル投資しており、今後、主にサード・ポイントのさまざまなクレジットファンドに投資する。
TPILを巡っては、株価と純資産価値の乖離が大きいとして投資家の間で批判が浮上。今回の買収はそうした不満に対処する狙いがある。
ローブ氏はアクティビスト(物言う株主)として知られるが、TPIL自体もアクティビストの標的になり、4年前にはTPILの株主アセット・バリュー・インベスターズから株価低迷を批判され、自社株買いなどの対策を講じた。
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