- 2025/05/21 掲載
午前の日経平均は反落、円高を警戒 物色面では幅広く買われる
日経平均はマイナスで前引けたものの、東証プライム市場の騰落数では値上がり銘柄数が6割弱となっており、物色面では個別で賑わっている銘柄も多いため「相場の内容そのものは、むしろ良いと言える」(日東フィナンシャルグループ・社長の中島肇氏)との声が聞かれた。
ただ、イベント控えであるうえ、ドル高/円安が警戒されており「上値を積極的に買うのは難しい。少なくとも日米交渉の結果がわかるまでは動けないのではないか」(東洋証券・ストラテジストの大塚竜太氏)という。
さらに、テクニカル面での警戒感も残っている。「リバウンド相場に一巡感も出ているようで、目先底を探る動きとなっているようだ。目安としては、75日移動平均線が位置する3万6900円台が考えられる」(国内証券ストラテジスト)との指摘もあった。
TOPIXは0.19%高の2744.09ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆9584億5800万円だった。
東証33業種では、値上がりは銀行、鉱業、石油・石炭製品など24業種、値下がりは保険、その他製品など9業種だった。
個別では、主力どころでソニーグループなどが軟調となり、東京海上ホールディングスも下落。指数寄与度の大きいファーストリテイリングもさえない。半面、東京エレクトロン、トヨタ自動車などがしっかりとなり、みずほフィナンシャルグループなど銀行株が買われた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが970銘柄(59%)、値下がりは598銘柄(36%)、変わらずは63銘柄(3%)だった。
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