- 2025/06/27 掲載
香港IPO・重複上場が上期に活発化、21年以来の好調
巨額の資金調達に加え、中国本土市場にすでに上場している企業の香港上場が増え、停滞していた市場が活発化し、21年以降で最も好調な上半期となった。
LSEGのデータによると、上半期の香港での新規株式公開(IPO)と重複上場を合わせた資金調達額は128億ドルで、前年同期の8倍以上に増加した。
ロイターは先月、関係筋の話として、中国発の衣料ネット通販「SHEIN(シーイン)」が英国での株式上場計画で中国当局の承認を得られず、上場先を香港に変更し、年内の上場を目指していると報じた。
シーインの上場は、米国の貿易政策変更によって市場のボラティリティーが拡大する中、香港がグローバルな資金調達センターとしての信頼性を再構築するのに役立つだろう。
香港のハンセン指数は年初来21.2%上昇しており、中国と米国の関税交渉にもかかわらず、世界で最も好調な主要市場の一つとなっている。
ゴールドマン・サックスの日本を除くアジア株式資本市場責任者、ジェームズ・ワン氏は「ほぼ間違いなく、投資機会は増える。これは構造的な変化で、米国から資本が流出し、アジア地域に流入することになるだろう」と語った。
LSEGのデータによると、日本を含むアジア全体では、上半期の株式発行総額は前年同期の1007億ドルから15.3%増加し、1162億ドルに達した。
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