米金利、５会合連続据え置き＝大統領は利下げ圧力―「トランプ関税」見極め・ＦＲＢ

【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）は３０日の連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で、政策金利を５会合連続で据え置くことを決めた。トランプ大統領はＦＲＢに利下げを再三求めているが、高関税政策の影響が物価上昇を招くとの懸念は根強い。インフレ再燃を警戒するＦＲＢは金利を維持し、「トランプ関税」の影響を見極める構えだ。

政策金利は年４．２５～４．５０％のままとなる。ボウマンＦＲＢ副議長とウォラー理事の２人が、０．２５％の利下げを主張し、据え置きに反対票を投じた。理事会メンバーが２人「造反」するのは１９９３年以来３０年超ぶり。トランプ氏はこの日も、ＦＲＢに対し「利下げすべきだ」と要求しており、金融緩和圧力を今後一段と強めそうだ。

【時事通信社】