• 2026/07/03 掲載

KKR投資先15社が集結、「AI DAY」開催 富士ソフト・SmartHR・弥生らが実践知共有

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富士ソフトは7月2日、世界的な投資会社KKRが主催する「AI DAY」が、同社の汐留オフィスで開催されたと発表した。KKRの投資先企業など15社の経営層やDX・AI責任者が一堂に会し、AI活用に関する知見やベストプラクティスを共有したという。生成AIの活用は、多くの企業で実証段階から業務変革の段階へ移りつつある。一方で、全社展開や現場定着、投資対効果の可視化に課題を抱える企業は少なくない。今回のイベントは、KKRがバリュークリエーション活動の一環として開催したもので、投資先企業間の相互学習を通じて、業務変革や生産性向上につなげる狙いがある。

KKR投資先がAI活用の成功事例を共有

 イベントでは、プライベートエクイティにおけるAIの価値創出をテーマにしたセッションや、AIの実践活用による「エンタープライズオペレーションの変革」に関するセッションが行われた。

 また、富士ソフトのほか、SmartHR、弥生などKKRの投資先企業による事例紹介も実施された。各社が実務で得た知見や成功事例を共有し、AI活用の可能性に対する理解を深める場となった。

 AIをめぐっては、単なるツール導入にとどまらず、業務プロセスや組織運営そのものをどう変えるかが問われている。今回のように、投資先企業同士が横断的に実践知を共有する取り組みは、個社単独では得にくいノウハウを蓄積する機会になる。

富士ソフトは「Gen.2」始動、AI・IT・OT統合を推進

 今回ホストを務めた富士ソフトは、2025年にKKRの投資を受けて新体制を発足した。さらに2026年4月からは、新たな取り組みを「富士ソフト Gen.2」と位置づけ、経営、組織、事業モデルの変革を本格化している。

 同社は、サプライチェーンの不確実性や人材不足、生成AIの進展といった環境変化を踏まえ、AI、IT、OT(Operational Technology)の統合を推進する方針だ。

 あわせて、社会・産業を支える止められないシステムをエンドツーエンドで担う「デジタルイノベーションカンパニー」としての機能強化を進める。従来型の受託開発にとどまらず、オファリングを軸にした成長モデルへの転換を図り、持続的な企業価値向上を目指す。

2026年度は「変革の基盤構築フェーズ」

 富士ソフトは2026年度を「変革の基盤構築フェーズ」と位置づけている。今後、事業戦略、技術戦略、人財戦略などの詳細を段階的に発信し、変革の進捗について継続的に情報開示していく考えだ。

 富士ソフト 代表取締役 社長執行役員 兼 CEOの室岡光浩氏は、今回のイベントについて「KKR投資先企業各社がAI活用に関する実践知を共有し、相互学習を深める有意義な機会となった」とコメント。同氏は、富士ソフトが自社を実験場とする「クライアントゼロ」の取り組みを紹介したことに加え、各社の先進事例からも多くの示唆を得たと説明。こうした機会は「KKR投資先企業であるからこそ実現できるもの」であり、富士ソフトの競争力を支える強みの1つだとした。

 その上で室岡氏は、「富士ソフトは新たな取り組み『Gen.2』のもと、AI・IT・OTの融合を推進し、社会課題の解決と持続的な企業価値向上の実現に向けて変革を加速していく」と述べた。

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