- 2025/08/04 掲載
東京株式市場・大引け=続落、米景気懸念で 業績期待は下支え
日経平均は680円安と続落スタートした後、2週間ぶりの4万円割れとなり、一時、949円安の3万9850円52銭まで下落する場面があった。その後は下げ幅を縮小し、後場では4万0200円付近での一進一退が継続した。
7月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は予想以上に伸びが鈍化、過去2カ月分 の雇用者数も大幅に下方修正され、労働市場の急速な悪化が示唆された。
野村証券の伊藤高志シニア・ストラテジストは「朝方は雇用統計の結果を受けて、条件反射的に売られたが、徐々に冷静さを取り戻したようだ」と話す。背景には、国内の企業決算がヤマ場を迎える中、業績への期待がある。前四半期時の想定より米国の関税政策による影響が軽微になるとし、上方修正を発表する企業が増える可能性があるという。
TOPIXは1.1%安の2916.2ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.1%安の1500.89ポイント。プライム市場の売買代金は4兆8035億9300万円だった。東証33業種では、値下がりは銀行、鉱業、サービス、保険など28業種、値上がりはその他製品、不動産など5業種だった。
主力株では、ファーストリテイリング、リクルートホールディングス、TDKが軟調、任天堂、HOYA、ソシオネクストが堅調。東京エレクトロンは小幅高だった。
決算などを手掛かりにした物色は活発で、山崎製パン、任天堂、イビデンは4─7%超高と大幅高、ヤマハ、TDKは5─8%超安だった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.02%高の762.45ポイントと、4日続伸した。市場では「海外投資家が大幅に売っている一方、個人投資家は買い入れているようだ」(国内証券)との声が聞かれた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが473銘柄(29%)、値下がりは1096銘柄(67%)、変わらずは54銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 40290.70 -508.90 40118.81 39,850.52─40,332.25
TOPIX 2916.20 -32.45 2904.07 2,886.00─2,917.95
プライム市場指数 1500.89 -16.72 1495.60 1,485.45─1,501.77
スタンダード市場指数 1421.76 -4.07 1411.36 1,408.36─1,422.12
グロース市場指数 987.29 +0.76 972.76 972.64─989.11
グロース250指数 762.45 +0.18 751.31 751.31─764.24
東証出来高(万株) 201787 東証売買代金(億円) 48035.93
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR