- 2025/08/05 掲載
欧州市場サマリー(4日)
<欧州株式市場> 4営業日ぶりに反発して取引を終えた。米政権の関税措置を背景にスイス株が下落したが、銀行株の大幅上昇で相殺された。 ドイツのDAX指数は1.42%、フランスのCAC40指数は1.14%それぞれ上昇した。 1日が祝日のため休場で連休明けとなったスイスの主要株式指数SMIは0.15%下落。高級腕時計ブランドを抱えるスウォッチ・グループは2.3%下げた。リシュモンは1.3%安だった。 トランプ米大統領はスイスからの輸入品に39%の関税を課すと発表。スイス政府は4日、米政権との貿易交渉で「より魅力的な提案」を行う用意があると表明した。関税は7日に発動予定。 STOXX欧州600種銀行株指数は2.46%高。英最高裁判所が自動車ローンに関する控訴裁の判決を覆し、賠償額が一部のアナリストが見込んでいた予想を下回ったことから、懸念が後退。英金融機関が上昇したほか、スペイン大手銀行サンタンデールは4.0%上げた。 一方、スイスの金融大手UBSグループは0.7%安。米住宅ローン担保証券(MBS)関連の案件を巡り3億ドルを支払うとの発表が響いた。
<ユーロ圏債券> 国債利回りが低下した。低調な米雇用統計を受けて欧米双方での利下げ観測が強まる中、債券利回りが低下した前営業日の流れが続いた。 指標となる独10年債利回りは4ベーシスポイント(bp)低下の2.64%。前営業日は1.5bp低下した。 米10年債利回りは前営業日に14bp急低下した後、この日は幾分切り返し1bp上昇の4.23%。 米独10年債利回り格差は3.5bp拡大の158bp。ただ依然として約4カ月ぶりの低水準近辺で推移している。前営業日は13bp縮小の153.3と、4月8日以来の低水準を付けていた。 金利見通しに敏感な独2年債利回りは1.5bp低下の1.89%。前営業日終盤は6bp低下していた。 1日発表された7月の米雇用統計では、雇用者の伸びが予想以上に鈍化し、過去2カ月分の雇用者数が大幅に下方修正された。これを受け、米連邦準備理事会(FRB)の9月利下げ再開観測が強まった。米市場での反応ほど顕著ではなかったものの、 欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測も高まった。 短期金融市場は引き続き、ECBが年末までに利下げを実施する確率を約70%という見方を織り込んでいる。 バークレイズは、ユーロ圏経済見通しを巡るECBのタカ派的なメッセージを踏まえ、域内データが悪化しない限り、FRBの利下げ観測の高まりによるユーロ圏金利見通しへの影響は限定的になるという見方を示した。 イタリア10年債利回りは6.5bp低下の3.47%。 独伊10年債利回り格差は83.5bp。
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.1566 1.1563
ドル/円 147.08 147.88
ユーロ/円 170.15 171.00
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 540.60 +4.81 +0.90 535.79
FTSEユーロファースト300 2139.25 +18.31 +0.86 2120.94
種
ユーロSTOXX50種 5242.32 +76.72 +1.49 5165.60
FTSE100種 9128.30 +59.72 +0.66 9068.58
クセトラDAX 23757.69 +331.72 +1.42 23425.97
CAC40種 7632.01 +85.85 +1.14 7546.16
<金現物> 午後 コード
値決め 3380.05
<金利・債券>
米東部時間14時9分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 98.02 +0.01 98.01
独連邦債2年物 107.15 +0.03 107.12
独連邦債5年物 117.60 +0.18 117.42
独連邦債10年物 130.27 +0.47 129.80
独連邦債30年物 118.00 +1.10 116.90
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 1.886 -0.025 1.909
独連邦債5年物 2.213 -0.043 2.260
独連邦債10年物 2.618 -0.053 2.677
独連邦債30年物 3.129 -0.056 3.170
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