- 2025/08/06 掲載
マツダ、421億円赤字=米関税打撃、通期も大幅減益
マツダが5日発表した2025年4~6月期連結決算は、純損益が421億円の赤字(前年同期は498億円の黒字)に転落した。トランプ米政権による高関税政策の影響で、本業の収支を示す営業損益が697億円押し下げられた。為替の円高も重荷となり、4~6月期の純損益が赤字になるのは、新型コロナ禍が影響した20年以来、5年ぶり。
売上高は8.8%減の1兆997億円、営業損益は461億円の赤字(同503億円の黒字)だった。毛籠勝弘社長は記者会見で、15%の米自動車関税について「企業経営にとって極めて大きな負担だ」と述べた。
5月に公表を見送った26年3月期の通期業績予想は、純利益が前期比82.5%減の200億円を見込んだ。米関税政策の影響は営業利益ベースで年間約2300億円と試算するが、米工場の稼働率引き上げやコスト削減により、60%以上を相殺する計画だ。
マツダは米国での販売台数に占める日本からの輸入割合が高く、高関税による打撃が大きい。米国での値上げ実施について、毛籠氏は「商品改良のときに、競合の動向を見ながら対応したい」と述べた。
【時事通信社】 〔写真説明〕マツダのロゴマーク
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