- 2025/09/08 掲載
午後3時のドルは148円前半、首相辞任表明で円全面安
[東京 8日 ロイター] - 午後3時のドルは、前週末ニューヨーク市場の終盤から円安の148円前半で取引されている。石破茂首相の辞任表明を受けて、今後の政局流動化や野党が求める財政出動と財政悪化への懸念が高まり、円が広範に売られた。
7日の首相会見を経て、円相場は8日早朝から売りが優勢となった。ドルは前週末終盤の147円前半から後半へ気配値を切り上げて取引が始まり、午前中に148円半ばまで上げ幅を拡大。米雇用統計公表後の安値から1.7円切り返し、5日海外市場の下げを帳消しにした。
対ドル以外でも円売りが活発で、ユーロは一時173円後半へ上昇して1年2カ月ぶり高値を更新。スイスフランも一時185円後半と、7月半ばに付けた最高値186円前半へ接近してきた。
首相辞任を予想する声はある程度、前週までの市場でも出回っていたが「次期政権発足までの政治的混乱や空白への警戒感、その不透明感が日銀利上げの後ずれを想起させる点、対米投資の加速などを考えると、しばらく円は買いにくい」(りそなホールディングスのシニアストラテジスト、井口慶一氏)との見方が、あらためて強まったという。
関係筋によると、自民党は総裁選を9月22日告示、10月4日投開票とする方向で最終調整している。円相場は「当面、候補者とその主張内容を確認しながら売買される展開になりそうだ」(大手銀トレーダー)という。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 148.14/148.15 1.1714/1.1716 173.55/173.56
午前9時現在 148.30/148.35 1.1711/1.1714 173.71/173.73
NY午後5時 147.38/147.43 1.1717/1.1721 172.75/172.78
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