- 2025/09/09 掲載
米衣料品小売業者、「フルプライス」戦略で富裕層に照準
[ニューヨーク 8日 ロイター] - リーバイ・ストラウス(リーバイス)を含む一部の米衣料品小売業者はより多くの「フルプライス(定価販売)」商品を出しており、関税の影響にもかかわらず、裕福な買い物客がどれだけ積極的に消費するかを試している。
これまでのところ期待は裏切られていないようだ。
リーバイスのハーミット・シン最高財務責任者(CFO)は3日にニューヨークで開催された会議で、7月に一部の商品価格を引き上げたが、需要に減速は見られなかったと述べた。
「リーバイスの消費者の多くは10万ドル以上の収入がある。そしてわれわれが目を向けているその消費者は概して強靭だ」と述べた。
ラルフ・ローレン、アンダーアーマー、アバクロンビー&フィッチも最近の決算発表で、一段とフルプライス戦略に傾いていると表明している。
トランプ米大統領の貿易戦争によって企業が値上げを余儀なくされる中、低所得層が掘り出し物を探す一方、富裕層は労働市場の冷え込みの影響をほとんど受けずに堅調に購買を続けている。
株式市場の上昇などが富裕層の懐を潤しており、ムーディーズ・アナリティクスによると、米国人の上位10%の富裕層(年収25万ドル以上)が今や個人消費全体の半分を占めている。
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