- 2025/09/11 掲載
出光興産、富士石油にTOB=261億円で子会社化へ
出光興産は11日、持ち分法適用関連会社の石油精製大手富士石油に対し、12日からTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。約261億円を投じて株式保有割合を22%から92.5%まで引き上げ、子会社化する見通しだ。両社で生産体制の再構築を一体的に行い、石油の安定供給につなげる。
買い付け価格は1株480円で、11日終値の333円を44%上回る。両社の原油供給元でもある大株主のサウジアラビア政府は7.5%の富士石油株を持つが、TOBには応募せず、大株主にとどまる。同じ比率の株式を保有するクウェート石油公社は応募する見通しだ。
買い付け期間は10月28日まで。TOBが成立すれば臨時株主総会を開き、サウジ政府以外の株主が保有する残りの株式を買い取る。富士石油株は上場廃止となる見通し。TOBには富士石油も賛同し、株主に対して応募を推奨することを決めている。
【時事通信社】
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