- 2025/09/12 掲載
米アドビ、通期業績見通し引き上げ、デザインソフトの堅調な需要反映
[11日 ロイター] - 米アドビは11日、売上高と調整後1株利益の2025年度通期見通しを引き上げた。デザインソフトウエアの堅調な需要を反映した形で、株価は時間外取引で一時約3%上昇した。
最新見通しは売上高が236億5000万─237億ドル(従来は235億─236億ドル)、調整後1株利益が20.80─20.85ドル(同20.50─20.70ドル)。
第4・四半期(9─11月)については、売上高を60億8000万─61億3000万ドル、調整後1株利益を5.35─5.45ドルと見込んでいる。LSEGがまとめたアナリスト予想はそれぞれ60億8000万ドルと5.34ドルだった。
第3・四半期(6─8月)の売上高は59億9000万ドルで、アナリスト予想の59億1000万ドルを超えた。
「フォトショップ」「インデザイン」「アクロバット」「イラストレーター」といったアドビの製品群はデザインソフトとして知名度が高く、企業や学生からクリエイティブ専門職まで、ウェブサイトやパンフレット、グラフィックの編集・制作に広く利用されている。
またアドビは人工知能(AI)ブームに乗り、クリエーターが文章から動画や画像を生成してデザインに活用できる「ファイアフライ」と呼ばれる製品も開発した。
ただ他のソフト企業と同様に、アドビも多額の技術投資に見合うリターンを提供するよう投資家から圧力を受けており、フィグマなど新興勢力との間で競争が激しくなっている。
ジェフリーズのアナリストチームは、ファイアフライの採用が相当程度加速するとは予想できないとしている。
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