- 2025/10/01 掲載
3Dプリンターで再生医療=細胞大量培養へ共同研究―クラレなど
クラレと再生医療ベンチャーのサイフューズ、千代田化工建設、包装資材メーカーZACROSは1日、3Dプリンターを使った再生医療の実用化に必要な幹細胞の大量培養技術を共同開発すると発表した。4社が大量培養に適した装置や材料、分析手法、安全確認技術などを提供し、再生医療の市場拡大が見込まれる2030年までの手法確立を目指す。
サイフューズの秋枝静香代表取締役は記者会見し、「4社の技術を持ち寄り、(商業生産を見据え)スケールアップを図りたい」と語った。
3Dプリンターで血管や神経、軟骨といった組織を商業生産するには、元となる幹細胞の大量培養が不可欠だが、以前からコストの高さが課題だった。
共同開発では、ZACROSが培養装置、クラレは培養効率を高める資材を担当。千代田化工建設が人工知能(AI)などで培養状態を解析し、サイフューズのバイオ3Dプリンターでヒトの組織を作成する。将来的には、人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)にも対象を拡大する。
【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見するサイフューズの秋枝静香代表取締役(右端)ら=1日、東京都港区
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