- 2025/10/02 掲載
マネタリーベース9月は6.2%減、日銀「トレンド変わらず」
Tetsushi Kajimoto
[東京 2日 ロイター] - 日銀が2日に発表した9月のマネタリーベース平均残高は、前年比6.2%減の628兆1080億円と13カ月連続で減少した。マイナス幅は前月の4.1%から拡大し、2022年11月(6.4%減)以来、約2年10カ月ぶりの大きさとなった。
マネタリーベースの減少幅拡大は、当座預金残高が7.1%と大幅に減った(前月は4.5%減)ことが最大の要因。日銀の担当者によると、2010年から導入した民間貸し出し支援策「金融増加支援資金強化」による3カ月ごとの貸し付けが6月で終了し、9月に入って前年の裏が出たためという。
同担当者は、量的質的大規模緩和の終了後、量的引き締め(QT)に伴いマネタリーベースは「トレンドとしては緩やかにマイナス幅が拡大していることには変わりない」としている。
マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。
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