- 2025/09/28 掲載
無料でここまで……グーグル翻訳の「新機能」が“英会話教室超え?”AI語学学習の衝撃
バークリー音大提携校で2年間ジャズ/音楽理論を学ぶ。その後、通訳・翻訳者を経て24歳で大学入学。学部では国際関係、修士では英大学院で経済・政治・哲学を専攻。国内コンサルティング会社、シンガポールの日系通信社を経てLivit参画。興味分野は、メディアテクノロジーの進化と社会変化。2014〜15年頃テックメディアの立ち上げにあたり、ドローンの可能性を模索。ドローンレース・ドバイ世界大会に選手として出場。現在、音楽制作ソフト、3Dソフト、ゲームエンジンを活用した「リアルタイム・プロダクション」の実験的取り組みでVRコンテンツを制作、英語圏の視聴者向けに配信。YouTubeではVR動画単体で再生150万回以上を達成。最近購入したSony a7s3を活用した映像制作も実施中。
http://livit.media/

“安い・効率的・恥ずかしくない”AI学習ツールのここがすごい
「外国語を話せるようになりたいが、仕事が忙しくて教室に通う時間がない」「グループレッスンで間違えるのが恥ずかしい」「マンツーマンは高すぎる」。AI語学学習ツールの進化により、こうした悩みは消えつつある。まず最も大きな変化は、時間と場所の制約からの解放だろう。都内の英会話スクールは週1~2回、決まった時間に通学する必要があり、残業や出張で欠席すれば振替も限定的。しかしAIツールなら、深夜でも早朝でも、通勤電車の中でも学習が可能となる。
実際、米国の大学生を対象にした調査では、85%がAIを「24時間利用可能なチューター」として活用していることが判明、AI時代の新たな学習アプローチが広がりを見せている。
費用面での差は、さらに衝撃的だ。東京の代表的な英会話スクールでは、ベルリッツのマンツーマンレッスンが月額約6万2,600円、年間にすると約75万円にのぼる(教室・オンライン自由選択、40レッスン/6カ月のプランの場合)。Gabaも月4回コース月額3万7,400円で年間約44万8,800円となる。比較的リーズナブルなNOVAでも最低月額1万1,000円~2万4,200円が必要だ。
対してAI学習ツールは、グーグル翻訳の学習機能が完全無料、「ChatGPT」は無料版でも十分な学習が可能で、有料版でも月額約3,000円。人気のAI英会話アプリ「Speak」でも月額3,800円と、英会話教室の1/10以下の費用にとどまる。
年間でみれば、スクール型が数十万円に対し、AIツールは無料~3万6,000円程度。もはや比較の対象にすらならない水準にある。
さらに見逃せないのが、心理的なハードルの低さだ。日本人学習者の多くが抱える「間違えることへの恐怖」や「発音への自信のなさ」は、対人レッスンでは大きな障壁となる。しかしAI相手なら、何度間違えても笑われることはなく、同じフレーズを100回練習しても嫌な顔ひとつされない。この環境こそ、語学学習における最大のブレークスルーかもしれない。
24時間365日、自分のペースで、失敗を恐れず練習できる環境。これが月額数千円、あるいは無料で手に入る時代が到来した。従来の英会話教室にとっては、ビジネスモデルの根本的な見直しを迫られる大打撃となりそうだ。
ついに……グーグル翻訳にも学習機能が登場
まず直近の動きとして最も注目されるのが、グーグル翻訳の新機能「Practice」だ。単なる翻訳ツールから本格的な語学学習プラットフォームへのシフトを示唆するものであり、さらには完全無料で利用できることから、業界でも話題となっている。
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