- 2025/10/15 掲載
米ボストン連銀総裁、追加利下げ支持を再表明 雇用リスクを警戒
[14日 ロイター] - ボストン地区連銀のコリンズ総裁は14日、依然として不透明な経済環境において、雇用市場へのリスクの高まりが中央銀行の追加利下げを支持するとの見解を改めて表明した。
コリンズ総裁はボストンでの集会で行った講演原稿で「インフレリスクは幾分抑制されているが、雇用の下振れリスクは高まっている。労働市場を支えるため今年は政策をもう少し正常化するのが賢明だと思われる」と述べた。
さらなる利下げがあっても「金融政策は緩やかな引き締め水準を維持するだろうが、これは関税の影響が経済全体に浸透すればインフレが再び低下に向かうことを確実にするのに適切だ」と述べた。
また、先行きは依然として不透明だと警告し、「政策は事前に設定された道筋にあるわけではなく、最近の政策措置の効果を検証し、より多くの情報を得る中で、今年後半から来年にかけて金利を据え置くことが適切であるシナリオも想定できる」と述べた。
今後の経済見通しは「比較的良好」で、経済活動は引き続き拡大し、失業率は小幅上昇する一方、インフレ率は来年関税の影響が経済に転嫁されるにつれ緩和するとの見通しを示した。一方、「インフレ率の上昇と持続、労働市場の悪化、あるいはその両方を伴うシナリオを排除するものではない」とも警告した。
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