- 2025/10/15 掲載
米ETFへ資金流入加速、今年既に1兆ドル突破=ステート・ストリート
[14日 ロイター] - 米国を拠点とする上場投資信託(ETF)に投資家からの資金が急速に流入しており、今年これまでの流入規模は既に1兆ドルの大台を突破した。ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントが14日明らかにした。
ステート・ストリートによると、昨年ETFへの流入規模が史上初めて1兆ドルに達したのは12月11日。今年末の流入規模は最大1兆4000億ドルと過去最高を更新するペースとなっている。
同社の調査戦略グローバル責任者を務めるマシュー・バートロニ氏は「市場の調整が起きれば流入ペースは落ちるかもしれないが、この流れ自体は止まらない」と述べた。
流入先は、S&P総合500種に連動する低コストで単純な仕組みのETFから暗号資産(仮想通貨)や金のETFまで幅広い。
EFTGIの分析では、9月末時点の米ETF業界の資産残高は12兆7000億ドルで、資金の純流入は41カ月連続を記録した。1-9月の資産伸び率は23%近いという。
タイダル・ファイナンシャル・グループのマイケル・ベヌート最高投資責任者は、伝統的なミューチュアル・ファンドから流出した資金がETFへの流入を加速させ続けるとみている。モーニングスターのデータからは、今年1-9月にミューチュアル・ファンドから4810億ドルが流出したことが分かる。
ベヌート氏は連日、新たなETFの立ち上げや既存のミューチュアル・ファンドのETFへの転換を期待する資産運用担当者と協議していると明かした。
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