- 2025/10/17 掲載
ノンバンク融資に絡むリスクへ監視強化を、IMFが各国に要請=専務理事
[ワシントン 16日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は16日、米自動車関連2社が先月経営破綻した事態を受け、各国に対してノンバンク金融機関(NBFI)の融資に絡むリスクへ監視を強化するよう促していると明らかにした。
米国では自動車部品メーカーのファースト・ブランズとサブプライム自動車ローンのトリコロールが相次いで破綻し、両社が依存していたプライベートクレジット市場のリスクに対する懸念が浮上。JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が「ゴキブリが1匹見つかれば、恐らくはもっと多くいる」と語り、警鐘を鳴らしている。
こうした中でゲオルギエワ氏は、足元の問題が劇的に深刻化するかどうかは実体経済の動きとNBFIの状況に左右されると指摘。「だからこそわれわれはNBFIへの監視を高めるよう促している」と説明した。
またゲオルギエワ氏は、NBFIは伝統的な銀行に比べて規制が緩く、さまざまなリスク蓄積に対してより脆弱かもしれないとの見方を示し、各国の規制当局や財務相に警戒を呼びかけた。
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