英、財政バッファー拡大にはトレードオフ必要＝財務相

David Milliken

[ワシントン １６日 ロイター] - リーブス英財務相は１６日、不安定な世界市場に対処するため、財政バッファーの拡大を望んでいるが、来月の予算でそれを創出するには厳しいトレードオフが伴うと述べた。

リーブス氏は財政目標の達成に向けた軌道を維持し、すでに英国の借り入れコストを押し上げている投資家の動揺を回避すべく、１１月２６日に発表する予算案で増税と支出削減を行う意向を示唆している。

リーブス氏はワシントンで記者団に対し、「もっと余裕が欲しいが、そのためにはトレードオフが伴う。余裕を増やすには税収を増やすか、国民保健サービス（ＮＨＳ）などの公共サービスへの支出を減らす必要があるからだ」と述べ、「バランスを取る必要がある」と指摘した。

銀行への課税強化の可能性に関する質問には、英国が「ビジネスを行うのに最適な場所」であることを確実にしたいと述べ、米国の金融機関による最近の投資に言及した。

また、予算に関する主要な発表を年１回のみにする方法を模索していると述べた。

国際通貨基金（ＩＭＦ）は１５日、英国は年２回の経済予測の頻度を減らすべきではないとする一方、関連する政府の予算規則順守状況評価は年１回にとどめるべきとの考えを示した。