- 2025/10/22 掲載
エアバス、天津に新たな組立ライン開設へ 米中間でバランス戦略
[パリ/北京 21日 ロイター] - 欧州航空機大手エアバスは今週、中国で2カ所目となる組立ラインをオープンさせると、関係者が明らかにした。米国でも今月工場を増設したばかりで、同社は米中の間でバランスを取りながら足場を築く意向だ。
新工場は天津に開設され、エアバスの主力である単通路型ジェット「A320ネオ」の製造能力を向上させる。ただ、15年余り前に盛大に行われた最初の組立工場の落成式とは異なり、第2工場のオープンは控えめなものとなり、欧米メディアの取材もないという。
エアバスはコメントを控えた。
業界筋によると、米アラバマ州モービルと天津で続けて開設するのは、米中の貿易対立に巻き込まれないようにするためだという。
エアバスはジェット機の部品を米国に大きく依存しているほか、顧客である主要航空会社が複数拠点を置く同国との円滑な関係も重視している。
一方で、中国とも航空機最大500機の販売に向けて交渉中。情報筋によると、エアバスは天津新工場の開設に合わせてこのうちの一部発注を確保する可能性が高いという。
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