- 2025/11/06 掲載
日産、2219億円の赤字=5期ぶり、販売不振続く―25年9月中間
経営再建中の日産自動車は6日、2025年9月中間連結決算で、純損益が2219億2100万円の赤字(前年同期は192億2300万円の黒字)になったと発表した。赤字転落は、中間決算としては5期ぶり。トランプ米政権の高関税政策が利益を圧迫。国内や米国での販売不振も続いている。
本業のもうけを示す営業損益は、276億5300万円の赤字(同329億800万円の黒字)。米関税負担が、営業損益を1497億円押し下げた。売上高は、前年同期比6.8%減の5兆5786億円だった。
会見したイバン・エスピノーサ社長は、新型電気自動車(EV)「リーフ」などの新型車発売やコスト構造の改善などに触れ、「着実に回復に向かって歩んでいる。成長に向けた態勢が整っている」と自信を示した。
上半期の世界販売台数は148万台となり、前年同期から7.3%減少した。北米では約2%増加したものの、国内と中国では2桁%の減少。欧州も約8%減少した。
26年3月期連結業績予想は、売上高が前期比7.4%減の11兆7000億円、営業損益は2750億円の赤字とする従来計画を据え置いた。米関税の営業損益への影響額は通期で2750億円を見込んでおり、エスピノーサ氏は「米関税影響を除けば、損益が均衡する」と説明した。
【時事通信社】 〔写真説明〕2025年9月中間連結決算発表会見で発言する日産自動車のエスピノーサ社長=6日午後、横浜市西区
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