ソフトバンクグループ、5000億円の個人向け社債の発行条件を決定

ソフトバンクグループは2025年11月26日、個人向けの無担保普通社債（第67回）について発行条件を正式に決定した。 社債の額面総額は5000億円、期間は7年で、仮条件として提示されていた年利3.50％?4.10％（税引前）が今回の確定条件となる。

発行債券は「リテール債」（個人向け）で、申込は100万円単位。発行体の信用力のみを担保とする“無担保”である。同社はこの社債で得た資金を、既存の借入金の返済に充てると公表している。

今回の利率は、同社が今年春に発行した5年債（年利3.34％）を上回る水準であり、近年のリテール債としてはかなり高利回りとされる。

一方で、無担保債であることから、元本保証が無く、発行体の信用状況が返済能力に直結するという信用リスクがある点は留意される。

なお、同社の社債発行は広く行われており、2025年度は個人向け社債を含めて日本国内でのリテール債発行が過去最高ペースとなっている。