- 2025/12/19 掲載
「ぬい活」人気、Xマス商戦でも=お気に入りと一緒、世代超え支持
お気に入りのぬいぐるみと一緒に外出したり、かわいらしく飾り付けたりして写真を撮り、SNSに投稿する「ぬい活」が人気だ。2025年度の新語・流行語大賞にもノミネートされ、日本玩具協会の調査ではぬいぐるみの24年度の売上高は前年度比15.3%増の450億円。佳境を迎えた今年のクリスマス商戦でも販売好調で「流行が世代を超えて広がっている」(バンダイ)という。
クリスマスを1週間後に控えた東京・銀座。買い物客でにぎわう「博品館TOY
PARK」でも、ぬいぐるみは人気を集めている。広報担当の堅田朋宏氏は「SNSでは、ぬいぐるみを購入したという投稿がより目立つようになってきた」とブームの広がりを指摘した。
発売から51年目の「モンチッチ」を手掛けるセキグチ(東京)は、子どもの頃に遊んだ世代だけでなく、「昭和レトロに魅力を感じる若者にも人気が拡大している」(担当者)と話す。
セガサミーグループの玩具会社、セガフェイブが今年発売した「アクぬい」シリーズは、サンリオや人気アニメのキャラクターのぬいぐるみと、自立用の小型アクリルスタンドがセット。「ぬい活」を意識した商品で、開発担当者は「10~30代の女性を中心に人気」と話す。
今年のクリスマスおもちゃのトレンド発表会では、「ポケットモンスター」のキャラクターを300種類以上そろえた「ポケットモンスター
ALL
STAR
COLLECTION」シリーズ(三英貿易)が目立った。かばんなどに付けられる小型のマスコットも年齢や性別を問わず人気という。
久我尚子ニッセイ基礎研究所上席研究員は、好みのアイドルなどを応援する「推し活」ブームの影響で、ぬいぐるみへの愛着も「好意的に受け入れられる社会環境へと変化した」と指摘。SNSで愛好者のコミュニティーも広がっており、「一過性の流行でなく定着していく」とみている。
【時事通信社】 〔写真説明〕お気に入りのぬいぐるみと一緒に行動する「ぬい活」で注目を集めているぬいぐるみ=2日、東京都台東区 〔写真説明〕博品館TOY
PARK銀座本店のぬいぐるみ売り場でモンチッチのぬいぐるみを持つ同社広報室の堅田朋宏氏=17日、東京都中央区 〔写真説明〕セガフェイブの「アクぬい」シリーズ(キティ)(同社提供)
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