- 2026/01/28 掲載
豪CPI、第4四半期コアインフレ率が予想上回る 来週の利上げ確率上昇
[シドニー 28日 ロイター] - オーストラリア統計局が28日発表した2025年第4・四半期の消費者物価指数(CPI)はコアインフレ率が予想を上回り、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が早ければ来週にも利上げに踏み切るとの観測が高まった。
CPI伸び率は前年比3.6%と、前四半期の3.2%から加速。前期比では0.6%上昇し、予想と一致した。
コアインフレ率指標のトリム平均値は前期比0.9%上昇し、伸び率は予想の0.8%を上回った。前年比では3.0%から3.4%に加速し、5四半期ぶりの高水準となったほか、中銀の目標レンジ(2─3%)を大きく上回った。
ANZは中銀が2月3日の会合で25ベーシスポイント(bp)の利上げを行うと予想。豪4大銀行のうち2月利上げを予想するのはこれで3行となった。スワップ市場が示唆する2月の利上げ確率は70%と、統計発表前の60%から上昇した。
ANZの豪経済責任者アダム・ボイトン氏は「中銀は需要が供給を上回っており、金利を調整すればインフレ率を目標に確実に戻す一助になると結論付けるだろう」と指摘。「金利が引き上げられれば景気の先行指標は大幅に軟化するだろう。一連の利上げの始まりではなく、1回の『保険』的な引き締めになると当社は予想している」と述べた。
12月のCPIも前月比1%上昇し、7月以来の高い伸びを記録。前年比では11月の3.4%から3.8%に加速し、予想の3.6%を上回った。
市場ではCPIが強い内容になるとの見方が高まっていた。豪3年債利回りは統計発表直後に4.339%に上昇し、2年ぶりの高水準を付けたが、その後は3bp低下の4.24%となった。前日の海外市場で1.4%上昇し、3年ぶりの高値を付けていた豪ドルは0.3%安の1豪ドル=0.6992米ドル。
チャーマーズ財務相は物価上昇圧力が政府の予想以上に長く続いていることを認めた。記者会見でCPI統計について「経済における大きな課題に取り組む上で、やるべきことが常にあるということを改めて示した」と述べた。
中銀のハウザー副総裁は、1回のインフレ統計に基づいて行動するわけではないとし、トリム平均値が仮に前期比1%上昇したとしても必ずしも利上げするわけではなく、むしろ経済全体を見ると述べた。
しかし、最近の指標は経済に予想以上に勢いがあることを浮き彫りにし、失業率が予想外に低下したことは労働市場が再び逼迫し始めている可能性を示唆している。
EYのチーフエコノミスト、シェレル・マーフィー氏は「労働市場の好調なデータや生産能力の制約も合わせて考えると、金融引き締めが必要なのは明らかだ」とし、「中銀がインフレ率を2─3%の目標レンジに戻すには、来週の25bpを皮切りに金利引き上げが必要になるだろう」と述べた。
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