- 2026/01/30 掲載
アップル、1─3月売上高見通し堅調 アジアでiPhone需要回復
Stephen Nellis Akash Sriram
[29 日 ロイター] - 米アップルは29日、第2・四半期(1─3月)の売上高が最大16%増加するとの見通しを示し、市場予想を上回った。好調なiPhone需要に加え、中国事業の急回復、インドの需要加速が追い風となっている。
第1・四半期(2025年12月27日まで)決算も売上高と利益がともに市場予想を上回り、ティム・クック最高経営責任者(CEO)は最新のiPhoneの需要について「驚異的だ」と述べた。
「iPhone17」シリーズは主要な市場で売上高を押し上げ、ハードウエアの売り上げが頭打ちになるのではないかという投資家の懸念を和らげた。
株価は時間外取引で一時3.5%上昇したが、その後上げ幅を縮小して0.8%高となった。
第2・四半期の売上高は13─16%増加すると見込み、LSEGがまとめたアナリスト予想の10%増を上回った。営業経費は184億─187億ドルと、第1・四半期からやや増加すると見込んだ。
クック氏はアナリスト会見で、売上高見通しにはiPhone生産に影響を及ぼしているプロセッサーの供給制約が織り込まれていると述べた。アップルのチップは台湾積体電路製造(TSMC)が製造している。
「当社は現在、制約を受けている。需要と供給が均衡する時期を予測するのは現時点で困難だ」とし、「需要が増加していることもあり、サプライチェーン(供給網)の柔軟性は通常よりも低くなっている」と述べた。
同氏はこれに先立ち、ロイターのインタビューで「iPhoneの需要は驚異的で、売上高は前年同期比23%増加し過去最高の四半期を達成した」と語った。
<メモリーチップの供給逼迫で利益率圧迫へ>
アップルは第2・四半期の粗利益率を48─49%と見通した。第1・四半期は48.2%で、自社ガイダンスとアナリスト予想の47.45%を上回った。
クック氏はメモリーチップの供給不足が第2・四半期の粗利益率に与える影響について「若干大きくなる」と述べた。第2・四半期以降についても「メモリーの市場価格は引き続き大幅に上昇するとみている」とし、さまざまな対応策を検討すると述べた。
第1・四半期のiPhone売上高は852億7000万ドルで、市場予想の786億5000万ドルを上回った。同社によると、iPhone販売は全ての地域で過去最高を記録。マクロ経済の不確実性にもかかわらず幅広い需要があることを浮き彫りにした。
イーマーケッターのアナリスト、ジェイコブ・ボーン氏は「物価高に疲れた消費者やメモリーチップ不足という背景を踏まえると、ハードウエアの利益率は今後数四半期で圧迫される見通しで、利益率の高いサービスの勢いがより重要になる」と述べた。
<中国・インドの需要好調>
第1・四半期の売上高は前年同期比16%増の1438億ドル、1株利益は2.84ドル。市場予想は売上高が1384億8000万ドル、1株利益が2.67ドルだった。クック氏によると、同社のインストールベースは25億台に達した。
グレーターチャイナ(大中華圏)の売上高は38%増の255億3000万ドルで、ビジブル・アルファがまとめた予想(213億2000万ドル)を上回った。アップルは中国で地元企業との競争や規制当局からの圧力に直面しているが、クック氏はiPhoneが同国で販売記録を更新したと指摘。「アンドロイド」端末から切り替えるユーザー数はiPhone17がけん引して2桁の伸びを記録したと述べた。
アップルは主要な成長市場インドにおける業績を公表していないが、クック氏はロイターに対し、iPhoneやMac(マック)などの売上高が過去最高を記録し、「2桁」の販売増を達成したと述べた。
一方、ウエアラブル端末・ホーム・アクセサリー部門の売上高は114.9億ドルで、市場予想の120.4億ドルを下回った。
マックの売上高は83億9000万ドルで、こちらも市場予想の89億5000万ドルを下回った。
iPadの売上高は86億ドルに増加。安定した教育関連の需要や高価格モデル「iPad Pro」の需要に支えられ、予想の81.3億ドルを上回った。
アップル・ミュージック、iCloud(アイクラウド)などを含むサービス部門の売上高は14%増の300億1000万ドルと過去最高を記録。市場予想の300億7000万ドルとほぼ一致した。
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