- 2026/02/18 掲載
自動車労組が要求書提出=米関税が逆風、賃上げ維持焦点―26年春闘
2026年春闘で、トヨタ自動車など自動車大手の労働組合が18日、賃上げを求める要求書を経営側に相次いで提出した。トランプ米政権による高関税政策が経営の逆風となる中、要求水準を引き下げた労組も目立つ。過去最高の回答が相次いだ前年の流れを失わず、高水準の賃上げを維持できるかが焦点。来月18日の集中回答日に向け、労使交渉が本格化する。
自動車総連の金子晃浩会長は18日の記者会見で「例年以上に結果にこだわる姿勢を明確に示し、1カ月間の交渉に臨んでほしい」と強調した。
トヨタ労組は基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給を合わせた賃金改善分として、職種や賃金等級ごとに月額8590円~2万1580円を要求。最大で2万4450円を要求した昨年を下回った。他の労組では、ホンダ、三菱自動車の要求額も前年を割り込んだ。経営再建中の日産自動車は具体的な金額を開示しなかったが、関係者によると1万円で、前年の1万8000円から大幅に引き下げた。
一方、マツダは1万9000円(前年1万8000円)と、現行の人事制度となった03年以降で最高額を要求。認証不正問題による業績悪化から脱却したダイハツ工業も、2万2000円(同2万1200円)を求めた。業績が反映される一時金は、ほとんどの労組で前年以下だった。
米高関税政策が負担となり、自動車各社の業績は悪化している。25年4~12月期連結決算では、日産、三菱自、マツダの3社が赤字。トヨタやホンダなど他の大手も大幅減益が相次いだ。日本自動車工業会の佐藤恒治会長(トヨタ社長)は、「労使が話し合い、やりがいや働きがい、生産性が上がることが重要だ」と述べた。
【時事通信社】 〔写真説明〕ホンダの貝原典也副社長(右)に2026年春闘の要求書を提出する同社労働組合の中央執行委員長(左)=18日、東京都港区(同社提供)
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