• 2026/03/13 掲載

再送-インタビュー:MUFG、成長投資に年8000億円 M&Aも視野=十川CFO

ロイター

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(インタビューの実施日を明記しました)

Miho Uranaka

[東京 13日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の十川潤グループCFO(最高財務責任者)は、年間の純利益が2兆円を超える中、そのうち8000億円程度を既存事業の拡大や買収など成長投資に充てる考えを示した。

十川氏はロイターとのインタビューで資本配分に関して、配当に約40%、自社株買いに約20%と総還元性向60%を基本とする見解を説明。そのうえで「残る約40%をオーガニック投資やインオーガニック投資に充てる」と述べた。

投資分野としては、地域では米州とアジア、事業ではアセットマネジメントやインベスターサービス、デジタル領域を重視する。昨年12月、MUFGはインドのシュリラム・ファイナンスに対して約7000億円の出資を決めたが、今後もインオーガニック投資を通じた成長機会を探る考えだ。

十川氏は、1月にIR(インベスター・リレーションズ)の一環で初めてカナダのトロントを訪れた。これまで邦銀株を保有していなかったグローバル投資家とも面談する機会が増えているとして、「この1年ほど、日本株を改めて見直す動きが広がっている」との見方を示した。MUFGの株主構成は海外投資家比率が30%台と上昇傾向にある。

<収益源の分散、株価安定にも>

MUFGは地域分散された事業ポートフォリオと手数料ビジネスの拡大による安定した収益構造を強みとする。収益は日本が約4割、米州が約3割、アジアが約2割。アセットマネジメントやインベスターサービス、決済など手数料収益も多様化している。手数料収益の規模は資金利益の約85%に達し、このうち継続的に収入が得られるストック型収益が半分以上を占める。

十川氏は、中東情勢についても触れ、緊張感の高まりを背景にマーケットの振れ幅は拡大しているものの、同社株は市場と比べて比較的底堅く推移していると説明。収益源の分散による安定した収益構造が、こうした株価の安定につながっている面もあるとも分析している。

<中東にエクスポージャー>

一方、中東関連ではプロジェクトファイナンスを通じたエクスポージャーがあるとした上で、長期の貸出のため、紛争が長期化すれば影響が出る可能性があるとの認識も示した。海外での地政学リスクが高まる中、今後の資本配分には、日本経済がどこまで成長できるかが重要な鍵になると話す。政府の成長戦略が実際に回り出すかどうかがポイントになると指摘した。

*インタビューは10日に実施しました。

(浦中美穂 編集:橋本浩)

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