- 2026/03/14 掲載
NY市場サマリー(13日)ドル上昇、株続落 利回りまちまち
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りがまちまち。米連邦準備理事会(FRB)が重視する個人消費支出(PCE)価格指数はほぼ予想通りの内容だったが、原油価格急騰を受けインフレ再燃への警戒感は根強い。 朝方発表された1月のPCE価格指数は前年比2.8%上昇し、市場予想の2.9%上昇を小幅下回った。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は3.1%上昇し、予想と一致した。 金利動向に敏感な2年債利回りは 3ベーシスポイント(bp)低下し、3.732%。 一方、指標の10年債利回りは 1bp上昇の4.283%。 2・10年債利回り格差は約3bp拡大し55bp。米連邦準備理事会(FRB)は来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で、金利を据え置くと広く予想されている。中東情勢を受けた原油価格急騰を踏まえ、トレーダーは今週、利下げ時期観測を後ずれさせた。 金融市場が織り込む年末までの利下げ幅は約22bpと、米・イスラエルのイラン軍事作戦開始前の50bp超から大幅に低下。年内に2回目の25pb利下げが実施される可能性に懐疑的な見方が強まっていることを示唆した。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 続落し、主要3指数はそろってマイナス圏で引けた。3指数は週足でも下落。原油価格が乱高下する中、緊迫化が続く中東情勢が世界的な原油供給に及ぼす影響を見極めようと神経質な展開が続いている。米政府は12日、対ロシア制裁を緩和することで原油供給量を増やし、価格上昇に歯止めをかけることを狙い、ロシア産原油の購入を一時的に認めると発表。ただ、これにもかかわらず原油価格は神経質に上昇と下落を繰り返した後、上昇に転じ、北海ブレント先物は2.67%高の1バレル=103.14ドルで清算した。清算値が100ドル超えるのは2022年8月以来初めて。この日発表の米経済指標では、商務省発表の1月の消費支出が前月比0.4%増。伸びは前月から横ばいだったが、ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.3%を上回った。個人消費支出(PCE)価格指数は前月比0.3%上昇、前年比2.8%上昇。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は、前月比0.4%上昇、前年比3.1%上昇した。また、商務省発表の2025年第4・四半期(25年10─12月期)の国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比0.7%増。速報値の1.4%増から下方修正され、ロイターがまとめたエコノミスト予想を下回った。25年第3・四半期(25年7─9月期)は4.4%増だった。 足元の経済指標が軟調になっているものの、連邦準備理事会(FRB)は17─18日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定するとの見方が大勢。原油価格の急騰でインフレ圧力が一段と強まる可能性があり、早期利下げ観測は後退している。S&P500の11セクターのうち、テクノロジー株が最大の下落率を記録。一方、公益事業株が最も大きく上昇した。信用リスクへの懸念が強まる中、金融株指数は週初から3.4%下落した。個別銘柄では、クリエイティブツール大手のアドビが7.6%安。アドビは前日、18年間トップを務めたシャンタヌ・ナラヤン最高経営責任者(CEO)が後継者の任命後に退任すると発表。人工知能(AI)の破壊的な影響力に対処しようとしているアドビの企業戦略に対する懸念が再燃したことで売りが出た。メタ・プラットフォームズは3.8%安。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が前日、関係筋の話として、メタが「アボカド」のコードネームで開発中の新人工知能(AI)モデルの公開を5月以降に延期したと報じたことが嫌気された。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> イラン情勢の緊迫化を背景に「有事のドル買い」が加速する中、割高感に圧迫され て3日続落した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比64.10ドル(1. 25%)安の1オンス=5061.70ドル。週間では1.88%安と、前週(1.70 %安)に続き、2週連続でマイナスとなった。
米商務省が朝方発表した1月の個人消費支出(PCE)物価指数は、総合が前年同月比 2.8%上昇、価格変動が激しい項目を除いたコアが3.1%上昇。米連邦準備制度理事 会(FRB)が目標とする2%を引き続き大きく上回った。加えて、足元では米イスラエ ルによる対イラン軍事作戦をきっかけに原油価格が高騰。インフレに拍車が掛かるとの懸 念が強まっており、利下げの後ずれ観測が利回りを生まない金の逆風となっている。
また、13日の外国為替市場では「有事のドル買い」が加速し、ユーロなど他の通貨を 保有する投資家にとり、ドル建て商品の割高感が増幅。トランプ米大統領は未明、SNS に「きょう、異常な連中に何が起きるか見てみよう」と投稿し、対イラン攻撃の強化を示 唆した。エネルギー供給不足を補うため、米政府は12日、ロシア産原油輸出の制裁緩和 を発表したが、価格抑制効果は限定的。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 中東情勢の緊迫化を背景とした供給不安が根強い中で買われ、3営業日続伸した。 米国産標準油種WTIの中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比2.98ドル (3.11%)高の1バレル=98.71ドルと、中心限月清算値ベースでは2022年 7月下旬以来約3年8カ月ぶりの高水準となった。週間では8.59%高。5月物は2. 41ドル高の96.84ドル。
米イスラエル両軍による対イラン軍事作戦は13日も続いた。イスラエル軍は同日、イ ラン西部と中部でミサイル発射装置や兵器製造拠点など200超の標的を過去1日で攻撃 したと公表。一方で、イランの新しい最高指導者モジタバ・ハメネイ師は12日、就任後 初の声明を出し、徹底抗戦を誓ったほか、原油輸送の要衝ホルムズ海峡について「封鎖の 手段は使い続けなければならない」と表明した。
ホルムズ海峡が事実上閉鎖した状態が長 期化し、エネルギー供給が滞るとの懸念は根強く、原油が引き続き買われた。 ロイター通信は13日、関係筋の話として、サウジアラビアがイラン情勢の悪化により、 原油生産量を約2割削減したと報道した。
米財務省は12日、ロシア産原油の購入を一時的に認めると発表した。対ロ制裁の緩和 によりロシア産原油が市場に流入し、供給量が増えるとの見方から、過度の供給不安が和 らぎ、原油は一時マイナス圏で推移していた。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 159.71/15
9.75
始値 159.4
高値 159.74
安値 159.01
ユーロ/ドル NY終値 1.1416/1.
1417
始値 1.1458
高値 1.149
安値 1.1412
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 97*17.00 4.9080%
前営業日終値 97*28.50 4.8850%
10年債(指標銘柄) 17時05分 98*23.50 4.2826%
前営業日終値 98*26.00 4.2730%
5年債(指標銘柄) 17時05分 98*11.25 3.8684%
前営業日終値 98*09.00 3.8840%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*10.75 3.7295%
前営業日終値 99*08.75 3.7620%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 46558.47 -119.38 -0.26
前営業日終値 46677.85
ナスダック総合 22105.36 -206.62 -0.93
前営業日終値 22311.98
S&P総合500種 6632.19 -40.43 -0.61
前営業日終値 6672.62
COMEX金 4月限 5061.7 ‐64.1
前営業日終値 5125.8
COMEX銀 5月限 8134.3 ‐376.9
前営業日終値 8511.2
北海ブレント 5月限 103.14 +2.68
前営業日終値 100.46
米WTI先物 4月限 98.71 +2.98
前営業日終値 95.73
CRB商品指数 365.7926 +0.7595
前営業日終値 365.0331
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