- 2026/04/01 掲載
ECB、期待インフレ率の新分析手法を開発
イラン戦争によるエネルギー価格の高騰を受け、利上げの是非を検討する政策当局にとって、重要な手法となる可能性がある。
原油価格が紛争開始からほぼ2倍に跳ね上がる中、世界的にインフレが加速している。ECBは、エネルギーショックが他の財やサービスに波及する二次的効果が定着すれば、利上げに踏み切る姿勢を明確にしている。
ECBは利上げの判断基準として期待インフレ率を重視しているが、既存の指標には課題があった。アンケート調査は頻度が低く、長期的な展望を網羅しきれない。一方、市場ベースの指標には実際の期待値とは切り離しにくい「リスクプレミアム」が含まれるという欠点がある。
ECBのエコノミストらはブログで「頻度の低い調査データを高密度の期待分布に変換するモデルを用いている」と説明。「観測されていない時点についても期待を推計できる」とし「各月ごとに欠落している期間を補完し、滑らかな月次カーブを構築する」とした。
こうしたモデルは、ECBの四半期調査である専門家予測調査や、民間のコンセンサス調査の情報を補完する。
また、市場指標からリスクプレミアムを排除する別のモデルも活用。この手法で算出された「クリーン」な推計値は、短・中期のアンケートベースの期待インフレ率とおおむね一致しているという。
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