- 2026/04/02 掲載
NY市場サマリー(1日)ドル下落、利回り上昇 株続伸
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが上昇した。一連の米経済指標で経済の底堅さが示されたことで、連邦準備理事会(FRB)は年内は金利を現行水準に据え置き、利下げには踏み切らないとの見方が強まっている。この日はトランプ米大統領がロイターのインタビューで、米国は「かなり早くイランから引き揚げる」と発言。必要に応じ「局所的な攻撃」を行う可能性もあるとしたものの、金融市場でリスク選好度が回復し、安全資産と見なされる米国債に売りが出たことも利回り上昇につながった。 トランプ氏の発言が伝わったことで、米株価が上昇し、原油先物は下落。ウィズダムツリーの債券戦略責任者ケビン・フラナガン氏は「市場は戦争の終わりが近いと感じている」と指摘。「エネルギー価格はすでにピークを付けており、過度なインフレ懸念は緩和する可能性がある」と述べた。 市場ではトランプ大統領が米東部時間1日午後9時(日本時間2日午前10時)に国民向けに行う演説が注目されている。この日発表の米経済指標では、米ADPリサーチ・インスティテュートの3月の全米雇用報告で民間雇用者数が6万2000人増加し、ロイターがまとめたエコノミスト予想の4万人増を上回った。商務省発表の2月の小売売上高は前月比0.6%増と、7カ月ぶりの大きな伸びを示したほか、米供給管理協会(ISM)の3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.7と、約4年ぶりの高水準を付けた。ウィズダムツリーのフラナガン氏は「FRBは戦争や物価・経済情勢を見極めるため、短・中期的に利上げも利下げも行わず、金利を現行水準に維持する可能性が高い」と予想。トランプ米大統領が次期FRB議長に指名したケビン・ウォーシュ元FRB理事が新議長に就任する時点で戦争が終結していれば、市場では金融政策を左右する従来の要因が再び注目されるようになるとの見方を示した。 終盤の取引で10年債利回りは4.313%と小幅に上昇。3月は37ベーシスポイント(bp)上昇し、1カ月の上昇幅としては2024年12月以来最大だった。2年債利回りは3.795%とほぼ横ばい。3月は43bp上昇し、1カ月の上昇幅としては24年10月以来最大だった。2年債と10年債の利回り格差は51.8bpと、前日の52bpから縮小した。 30年債利回りは4.897%と小幅に上昇。3月は27bp上昇し、1カ月の上昇幅としては24年12月以来最大だった。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 続伸して取引を終えた。グーグルの親会社アルファベットなど大型株が上昇した。トランプ米大統領が、中東紛争の終結が近いという可能性を示唆した。トランプ氏は国民向け演説を前に、ロイターに対し、米国が「かなり早くイランから引き揚げる」と述べた。ただ、必要に応じ「局所的な攻撃」のために戻ってくる可能性もあるとした。nL6N40K13G nL6N40K122 グローバルト・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、トーマス・マーティン氏は「トランプ氏の発言は少し変わる傾向がある」とした上で、「誰もが彼の発言の真意を推し量ろうとしている。市場はそれがポジティブであることを望み、戦争が終わることを望んでいる」と述べた。 ハイテク関連の大型株が好調で、アルファベットは3.4%高。メタ・プラットフォームズとアマゾン・ドット・コムもそれぞれ1%超上昇した。 フィラデルフィア半導体指数は続伸し、2.8%高となった。関係筋によると、米実業家イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業スペースXは非開示で新規株式公開(IPO)申請を行った。nL6N40K16P これを受けて宇宙関連株が買われ、インテュイティブ・マシンズが9%、プラネット・ラブズが約10%、ロケット・ラブは2%、それぞれ上昇。スペースX株を保有する投資ファンドのデスティニー・テック100も9.1%高となった。製薬大手イーライリリーは3.8%高。米食品医薬品局(FDA)が同社の経口肥満?症治療薬「オルフォルグリプロン」を承認したことを好感した。nL6N40K16G 半導体大手インテルは8.8%急伸。アイルランド工場における投資会社アポロの権益を142億ドルで買い戻すと発表した。 投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX、恐怖指数)は1週間余りぶりの水準に低下した。 原油価格の下落を受け、S&P500エネルギー指数が3.9%下げた一方、航空株が買われ、S&P旅客航空指数は2.3%高となった。スポーツ用品大手ナイキは15.5%急落し10年ぶり安値。第4・四半期について予想外の減収見通しを示したことを嫌気した。nL6N40K00N
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 中東情勢の緊張緩和への期待からドル安が進む中、4営業日続伸した。中心限月の清算値(終値に相当)は前日比2.9%高の1オンス=4813.10ドルだった。
ドルが2日連続で下落し、ドル建ての金の割安感が意識された。
RJO・フューチャーズのシニアマーケットストラテジスト、ボブ・ハバコーン氏は「緊張緩和に向かうなら、利下げ期待が再び高まり、金価格は5000ドルを回復する可能性がある」と述べた。
トランプ米大統領はSNSへの投稿で、イラン大統領が停戦を求めたと主張したが、イラン外務省報道官はこれを否定した。トランプ氏は1日午後9時(日本時間2日午前10時)に国民向けの演説を行う。
金現物は3月に11%超下落していたが、紛争の沈静化期待を背景に買い戻しが進んだ。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 原油先物は下落して取引を終えた。トランプ大統領がイランからかなり早期に撤退するとの考えを示したことが材料となった。
清算値は、北海ブレント先物6月限は2.81ドル(2.7%)安の1バレル=101.16ドル。取引時間中に一時、98.35ドルと、100ドルを割り込んだ。米WTI先物5月限は1.26ドル(1.2%)安の100.12ドル。取引時間中に一時、96.50まで下げた。
トランプ氏は1日、米国が「かなり早くイランから引き揚げる」と述べた。ただ、なお標的が残っているとし、必要に応じ「局所的な攻撃」のために戻ってくる可能性もあるとした。また、同日午後9時(日本時間2日午前10時)には国民向けの演説を行う予定で、イラン情勢について説明するとみられており注目が集まっている。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 158.78/158.83
始値 158.51
高値 158.94
安値 158.33
ユーロ/ドル NY終値 1.1588/1.1589
始値 1.1599
高値 1.1627
安値 1.1577
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 97*19.00 4.9039%
前営業日終値 97*25.00 4.8920%
10年債(指標銘柄) 17時05分 98*13.50 4.3225%
前営業日終値 98*16.50 4.3110%
5年債(指標銘柄) 17時05分 99*20.00 3.9584%
前営業日終値 99*22.00 3.9440%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*04.13 3.8072%
前営業日終値 100*04.63 3.7990%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 46565.74 +224.23 +0.48
前営業日終値 46341.51
ナスダック総合 21840.95 +250.32 +1.16
前営業日終値 21590.63
S&P総合500種 6575.32 +46.80 +0.72
前営業日終値 6528.52
COMEX金 6月限 4813.1 +134.5
前営業日終値 4678.6
COMEX銀 5月限 7607.8 +115.9
前営業日終値 7491.9
北海ブレント 6月限 101.16 ‐2.81
前営業日終値 103.97
米WTI先物 5月限 100.12 ‐1.26
前営業日終値 101.38
CRB商品指数 371.1225 ‐1.2963
前営業日終値 372.4188
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