- 2020/08/17 掲載
EU、英アストラゼネカとコロナワクチン契約 最低3億回分
EUを代表して交渉を行っている欧州委員会によると、今回の取引には、ワクチンの安全性や有効性が証明された場合、アストラゼネカからさらに1億回分を購入できるオプションも含まれているという。
アストラゼネカは6月、「欧州包括ワクチン同盟」(IVA)とワクチン最大4億回分を全加盟国に供給することで合意している。欧州委は今回の契約条件について明らかにせず、IVAとのつながりについても明言を避けた。
アストラゼネカは声明で「今回の新たな合意は、新型コロナが世界的に大流行する中、EUの全加盟国が利害を得ることなく、公平な方法でワクチンを利用できる選択肢を与えることになる」と述べた。
EUは、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)
ワクチン調達を巡っては、世界保健機関(WHO)と発展途上国へのワクチン普及に取り組む官民組織「GAVIアライアンス」(旧:ワクチンと予防接種のための世界同盟)も取り組んでいるが、EUはこれについて、高額で時間がかかりすぎるとして参加していない。
この国際的な協力体制「ACTアクセラレーター」を率いるWHOの上級顧問、ブルース・エイルワード氏は「ワクチンの購入や契約を巡り、パニックが多発していると聞く。国際社会としての協調にはまだ数カ月ある」とし、一括購入が理想的だと述べた。
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