- 2020/08/18 掲載
豪ウエストパック銀、配当見送り コロナ禍で資本圧迫
豪経済が約30年ぶりのリセッション(景気後退)に直面する中、歴史的な低金利やデフォルト(債務不履行)リスクの上昇、融資の返済猶予などが豪銀への圧迫要因となっていいる。
ウエストパックが18日に発表した第3・四半期(4─6月)決算報告によると、中核的自己資本比率は1ベーシスポイント(bp)低下の10.80%となり、規制当局が最低基準とする10.50%に近付いた。リスクの高いエクスポージャーへの資本の引き当てを増やしたことが影響した。
4─6月の信用減損費用は8億2600万豪ドル(5億9600万米ドル)。住宅ローンの返済に苦慮する家計や、借り手の信用力低下、ローンの延滞増加が見られる中、不良債権に対する引当金を増やした。
キャッシュ利益は13億2000万豪ドルで、上期の平均を上回った。
ただ、銀行の収益性の指標として重視される純金利マージンは、低金利が響いて上期の平均を8bp下回った。
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