- 2020/08/19 掲載
貿易収支、7月は116億円の黒字 対米・対中輸出が持ち直し
輸出は前年同月比19.2%減少した。輸出の減少は20カ月連続だが、6月(26.2%減)からマイナス幅が縮小した。主な減少品目は自動車(30.0%減)、自動車の部分品(32.5%減)、船舶(68.2%減)。
輸入は前年比22.3%減。輸入の減少は15カ月連続。6月(14.4%減)からマイナス幅が拡大した。主な減少品目は原粗油(63.1%減)、液化天然ガス(32.9%減)、石炭(46.1%減)。
<対中・対米輸出ともに持ち直し、輸入は低迷続く>
中国向けの輸出は8.2%増で、7カ月ぶりに増加した。主な増加品目は非鉄金属や液晶デバイスなどの半導体等製造装置、自動車など。一方、中国からの輸入は9.8%減。6月は0.8%増とプラスに転じたものの、再び減少した。
米国向けの輸出は19.5%減。12カ月連続の減少となったが、6月の46.6%減からマイナス幅は大幅に縮小した。主な減少品目は航空機エンジンなどの原動機、1500ー2000ccの自動車、建設用・鉱山用機械など。一方、米国からの輸入は25.5%減で、6月の12.6%減からマイナス幅が拡大した。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの丸山健太研究員は「輸出は6月を底に持ち直しの動きがはっきりと現れたが、輸入については国内の需要の戻りの鈍さが表れた」と指摘。今後については「鉱工業生産指数をみると、生産の計画が今後持ち直す見込みで、輸出、輸入ともに減少幅は縮小していくのではないか」との見方を示した。
*内容を追加しました。
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