- 2020/09/04 掲載
NY市場サマリー(3日)円とスイスフラン上昇、米株は急反落
ドル/円
アクション・エコノミクスのアナリストはドル/円について、「リスク環境が明らかにネガティブになったことで、リスクに敏感なドル/円は106.02円まで一時売り込まれた。米株の急落に加えて米債利回りの低下が重しになった」と分析した。
ドルは対ユーロ
終盤のドル指数<=USD>は0.09%高の92.78で、前日の安値から1.12%高い水準で推移。
<債券> 米国債利回りが低下。株式相場が急落したほか、4日の米雇用統計の発表を控え様子見となった。
10年債利回り
米財務省は来週、3年債500億ドル、10年債350億ドル、30年債230億ドルを売却すると発表した。
2年債利回り
2年債と10年債の利回り格差
<株式> 急反落し、1日としては6月以来の大幅な落ち込みとなった。ダウ工業株30種<.DJI>の下げは800ドルを超え、ナスダック総合<.IXIC>も約5%安となった。一連の経済指標を受けて景気回復の遅れに懸念が高まる中、ハイテク優良株に売りが出た。
この日はナスダックが下げを主導。アップル
S&P情報技術<.SPLRCT>とフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)<.SOX>が約6%下落した。
米株市場は、財政・金融両面の支援策を背景に3月安値から上昇。ただ、一部の市場参加者からは楽観的すぎるとの声が出ている。
米労働省が3日に発表した8月29日までの週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は88万1000件と、前週の101万1000件から13万件減少し、ロイターがまとめたエコノミスト予想(95万件)以上に改善した。ただ、なお高止まりが続いており、あす発表の8月米雇用統計が注目される。 一方、米供給管理協会(ISM)が3日発表した8月の非製造業総合指数(NMI)は56.9と、7月の58.1から低下。経済再開や財政刺激策の効果が薄れている可能性を示唆した。
米電気自動車(EV)大手テスラ
一方、「カルバン・クライン」などのブランドを展開するPVHコープ
<金先物> 米国株の急落をきっかけに換金売りが台頭し、続落。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比6.90ドル(0.35%)安の1オンス=1937.80ドル。
<米原油先物> ガソリン需要の先細り懸念が圧迫要因となり、小幅続落。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.14ドル(0.34%)安の1バレル=41.37ドル。11月物は0.13ドル安の41.72ドルだった。
米エネルギー情報局が2日公表した週報によると、8月28日までの1週間の米ガソリン需要は日量878万バレルと、前週の916万バレルから減少。新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた米経済の回復懸念がくすぶる中、ガソリン需要の減少はこの日も売り材料となった。夏のドライブシーズンが終盤を迎え、製油所のメンテナンス期間入り を控えていることから、原油需要が減退するとの一部アナリストの見方も相場の重し。
ドル/円 NY終値 106.17/106.20
始値 106.46
高値 106.55
安値 106.01
ユーロ/ドル NY終値 1.1849/1.1852
始値 1.1812
高値 1.1864
安値 1.1803
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 100*11.00 1.3610%
前営業日終値 100*00.00 1.3750%
10年債(指標銘柄) 17時05分 99*28.50 0.6364%
前営業日終値 99*24.00 0.6510%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*00.25 0.2484%
前営業日終値 99*31.00 0.2560%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*31.88 0.1270%
前営業日終値 99*31.25 0.1370%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 28292.73 -807.77 -2.78 <.DJI>
前営業日終値 29100.50
ナスダック総合 11458.10 -598.34 -4.96 <.IXIC>
前営業日終値 12056.44
S&P総合500種 3455.06 -125.78 -3.51 <.SPX>
前営業日終値 3580.84
COMEX金 12月限 1937.8 ‐6.9
前営業日終値 1944.7
COMEX銀 12月限 2687.5 ‐52.0
前営業日終値 2739.5
北海ブレント 11月限 44.07 ‐0.36
前営業日終値 44.43
米WTI先物 10月限 41.37 ‐0.14
前営業日終値 41.51
CRB商品指数 150.4196 ‐1.0183 <.TRCCRB>
前営業日終値 151.4379
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