- 2020/09/08 掲載
独輸出7月は前月比4.7%増、コロナ危機前の水準には及ばず
輸入は前月比1.1%増にとどまり、季節調整後の貿易黒字は180億ユーロとなった。
この数値は独経済が第2・四半期にプラス成長に転じるとの期待感を強めたが、依然として新型コロナ禍が続く米国など主要な貿易相手国からの需要は弱く、回復は力強さに欠けている。
対米輸出は前年比17%減、対中輸出は0.1%減だった。
INGのユーロ圏担当チーフエコノミスト、クリステン・ブレスキー氏は「この数値は第2・四半期の独国内総生産(GDP)が急拡大するとの我々の見通しにとっては支援材料だが、楽観的になりすぎるのは禁物だ」とし、「これらは反動増にすぎない。実際、独の輸出セクターは、主要貿易相手国のコロナ対応の不手際のほか、貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱、国際供給網の断絶など構造的な問題を抱えている」と指摘した。
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